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『今更聞けない……』初心者向け「楽しいミリタリーの学び方」講座 第一回

「ミリタリー、最近気になるけど何から手を出していいか分からないんだよね……」
このブログに迷い込んだそこのあなた、そんな風にお悩みではないですか?

昨今、某旧海軍戦闘艦ブラウザゲームを含め、数々のミリタリー作品の人気上昇に合わせて
「ミリタリーについて学びたい!」
「趣味にしたい!」
と思い至る方は少なからずいらっしゃるかと思います。

しかし、ミリタリーという分野に飛び込みたくても足踏みしてる人の中には
「ウェブで検索すればたくさんの情報が乗るけど内容がさっぱり分からない」
「本を買おうにもどれを買えばいいか分からない」
「本を買ったはいいが難しくて読めない」
「お勧めと言われる本は読んだけど、この後の情報収集法が分からなくて途中で飽きてしまった……」

なんてお嘆きの方もまた多いのではないでしょうか。

これからしばらくの間、一般的に「ミリタリー初心者」と言われる方々に「旧軍戦車の場合の知識の付け方」という具体例を示しながら、幾つか私なりにミリタリーというカテゴリーの楽しむためのステップ紹介とそのコツを順番に、複数回の投稿に区切りながら解説していこうかなと思います。

ジャンルが違えば勿論「全てまるっとこの通り!」とまでは行きませんが、読む本と調べる場所が少し違ってくるだけなので、大体どのジャンルもやることは殆ど変わりません。
私なりの「初心者向けの本選び」も解説として載せるつもりですので、別のジャンルが気になる方はそちらも参考にして、今の自分にベストな本を探してみてください。

では、早速今回の本題へと入って行きましょう。
楽しいミリタリーライフをあなたに!




ステップ0:「きっかけ」と「最初の先生」はぶっちゃけ何でもいい


……いきなりそんな身も蓋もない事を力説されても、と思われるかもしれませんが、これは改めて覚えておいて欲しい心構えだからです。

恐らく「ミリタリーに興味がある」と一言で述べても、それは人によって様々なきっかけがあると思います。
映画、漫画、ゲーム、本、他者との会話、ただの思いつき……
たとえ千人の興味がただひとつのジャンルでも、細かい事例も挙げていけばそれこそ千差万別なきっかけがあることでしょう。また、その度合も様々なはずです。

きっかけが全員違うということは、即ちスタートラインが(優劣の意味でなく)全員違うということです。
スタートラインが全く別の人に「同じスタートラインに立て!」と言うのは、生まれたばかりの赤ちゃんに社会ルールを押し付けるようなものであまりに酷な扱いですし、何よりその時点で萎えて飽きてしまうかと思います。
スタートラインが違うのなら、ある程度その人に合わせたコースを作らなければいけません。

要するに「堅苦しく考えず、気楽に始めましょう」というお話です。
最初だからと言ってわざわざ小難しい本を買いこんで頭を悩ませなくても、買い込んだたくさんの本を本棚で腐らせなくてもいい、というわけです。
自分が始めたくて選んだ趣味なのですから、あちこちから聞こえるうるさい声は今は無視して構いません。

最初のきっかけなんて、艦○れだろうとガル○ンだろうとストパ○だろうと、メタル○アでもコールオブ○ューティーでも大サ○ーでもガン○ムでも、なんでもいいんです。
かく言う私もミリタリーに興味が出たきっかけはメタ○ギアでした。

まずはあなたがその道を目指すことになった「きっかけ」を今一度思い出し、元となった作品などがあれば思いを馳せ、たっぷり愛してあげてください。
本格的にミリタリーに進んだり、本を買いあさって読んだりするのはその後から考えても問題ないでしょう。
あくまで趣味なんですから、いつ始めようと、自分がライトだろうとなんでもいいんです。





ステップ1:まずは「最初の栄養となる本」を読もう


まあ、とは言ってもこのブログを見ている方は基本、十分に「きっかけ」を愛し、本格的にミリタリーの趣味道に進もうという方々ばかりでしょう。
とは言えど、ミリタリーという趣味において、どんな人でもまず最初に行う事は「本を読む」事になります。

最近は探せばインターネットに最新の情報がなんでもあるので本は買わなくても問題ない、というイメージが付きまといますが、インターネットの情報は基本様々な場所に散らばっているうえ、様々な憶測・主観が入り混じりった「データ」だけが膨大にかつ無造作に置かれているだけという存在です。

この中から「正しい情報」を得るにはまず「基礎知識」が何よりも必要で、それがまだきちんと形成されていない初心者の状態では「データ」の大海原で溺れるだけの遭難者になってしまいます。

その点、書籍ならば情報は古くとも起承転結がはっきりしており、基本的には筆者の一貫した主張で構成されています。
そういう意味でも「基礎知識」ならびに、基礎知識の大本になる「基礎の基礎となる一本柱」が構成し易いです。なので、まずは本を読んで知識を得たほうが一番の方法となるでしょう。

では、最初に読んでおきたい本の選び方ですが、おおまかな分類としては
「解説本」
「戦記物」
「評論」

の3つに分かれます。



まずは「解説本」についてです。
その名の通り、一つの大きなテーマについて様々な解説を載せた本になります。例えば学研の軍事本などはこれに当たるでしょう。
初心者向けという意味では一番オーソドックスかつ定番な部類の本です。
しかし、この類の本は所謂「与太話」が大量に詰まった駄作も数多くあるので注意する必要があります。

とは言え、初見だと何が良くて何が悪いかなんて分からないもの。
気になった本は予めネットで調べておく、という手法が一番無難ですが、本屋でたまたま目についた本なんかはそれもしにくい。
そういう時は、とりあえず以下の3点を目安にしてみると「大ハズレ」に当たる確率が少なくなるかもしれません。


1.とりあえずたくさん写真やイラスト、図が乗ってて見た目に楽しい本を選ぶ

まあ、ぶっちゃけ最初に文章ばっか書いてある本を読むのも辛いでしょ?
兵器なら兵器の写真やイラストがたくさんあったほうが見た目の判別がつきやすいですし、戦史とかでも戦場の地図があったほうがすんなり頭のなかに入りやすいかと思いますから。

基本的にミリタリーはまず兵器や軍装など「見た目から入る!」という人が多いでしょうから、多少の間違いがあっても写真やイラストが多い本は初心者には気楽に手に取りやすいかと思います。
これならたとえ文章がチンプンカンプンでも、手軽にミリタリーの楽しさに触れれるでしょう。


2.「トリビア本」は選ばない

「トリビア本」と言うのは、簡単に言うと「細かい事例の一問一答」のみに終始した本です。

表紙は「解説本」を歌っているが、中身を開いてみると2ページで収まる問答の羅列が時代・国・手法問わずバラッバラに載った本だった……恐らく、学校の図書室にこんな感じの本が一冊は置いてあって、誰しも一回ぐらいは見たことがあるんじゃないかと思います。

所謂「トリビア本」は基本お勧めしません。何故かと言うと「トリビア本」はごく狭い範囲のネタにだけ特化しており、時系列や全体的な概要などの根幹の掲載が省かれ、そのせいで初心者に大事な「起承転結」が破壊されているからです。

こういった本を避けるには、一度軽く(解説自体は全然分からなくてもいい)中身を確認し、各章ごとの「起→承→転→結」という流れで本の全体が構成されているか、また一解説ごとでも解説が「起→承→転→結」の構成で成されているか確認すると良いでしょう。
簡単に言うと、全体が論文に近い体裁を整えている本は比較的ハズレが少なくなります
これをやるだけでもあからさまな「大ハズレ」を引く確率はぐっと下げれるはずです。


3.出来れば「参考文献」が掲載された本を選ぶ

これはあってもなくてもそこまで大きな問題はありませんが、その本を読みきった時やそこに書かれた解説の詳細が知りたい際にとても便利です。
それと、参考となった文献を確認することで一つの事柄を多角的に確認することが出来、間違いの修正や知識の正確性を上げることも可能となります。

これは初心者の方は割と見過ごしがちですが、参考文献があれば今まで困ってた「次の本探し」も簡単に決まったりするので、知らなかった人は活用してみるといいでしょう。


それでは私がお勧めする「旧軍戦車」の解説本を紹介しましょう。
残念ながら物によっては絶版で手に入りにくい、という良書も幾つかあるのですが、現在刊行されている本だと世傑別冊の
「日本の戦車と軍用車両」という本が比較的写真が多く、かつある程度安定した解説でまとまっているので、ここから始めるのがいいでしょう。


日本の戦車と軍用車両―輸入戦車から炊事自動車まで軍隊のビークル徹底研究 (世界の傑作機別冊―Graphic action series)日本の戦車と軍用車両―輸入戦車から炊事自動車まで軍隊のビークル徹底研究 (世界の傑作機別冊―Graphic action series)
(2005/02)
高橋 昇

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絶版になった本だと、学研軍事本の「陸軍機甲部隊」が一番ポピュラーな内容で戦史・開発史・人物等殆どの旧軍戦車に関する事柄の全体像が見やすく、大日本絵画の「日本戦車隊戦史」はイラストがかなり多いうえに戦史の概要をうまく掴んでいるので見てて楽しい作りの本であると思います。
この3冊は揃えておいて損はありません。


陸軍機甲部隊―激動の時代を駆け抜けた日本戦車興亡史 (〈歴史群像〉太平洋戦史シリーズ (25))陸軍機甲部隊―激動の時代を駆け抜けた日本戦車興亡史 (〈歴史群像〉太平洋戦史シリーズ (25))
(2000/04)
不明

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日本戦車隊戦史―鉄獅子かく戦えり日本戦車隊戦史―鉄獅子かく戦えり
(2005/07)
上田 信

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しかし「陸軍機甲部隊」はともかく「日本戦車隊戦史」の方はamazonではかなり高くなっているみたいなので、これが欲しい場合は別のところで探したほうが無難だと思います。

他にも戦車全般についての解説になりますが「萌えよ戦車学校シリーズ」なども解説本の中では良書だと思います(最近の戦史編はともかくとして、単行本時のコラムにいくつか怪しい点あり。最近の新しい方は今後少し注意しておきたい……)。しかし、こちらはだいぶ名が知られていると思うので解説は他の方に任せ割愛させていただきます。


萌えよ!戦車学校―戦車のすべてを萌え燃えレクチャー!萌えよ!戦車学校―戦車のすべてを萌え燃えレクチャー!
(2005/07/03)
田村 尚也

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次は「戦記物」についての解説です。

戦記物は幾つか種類があり、戦争の生存者自身が体験談として書き起こした「戦記」そのものや、ライターが一人・或いは複数人の体験者から聞き取りを行って内容をまとめた評論、複数の聞き取りを総合して体験談風に書き起こした戦記風創作物、戦争をテーマに完全な小説として書き起こした「仮想戦記」などがあります。

正直「戦記物」という曖昧なくくりでまとめると、体験談から創作物までかなり手広くなってしまいますが、この種類に共通して言えることは「物語が読める」というアドバンテージを持っていることです。

戦争を物語として読むことで一つの戦線を数字や文字の羅列だけでなく、当事者やキャラクターの体験を通して感情を知覚出来るというのは、初心者にはミリタリーという要素をぐっと身近に近づける良い刺激となるでしょう。

これについては「史実は史実、創作物は創作物ときちんと分ける」という以外に注意点は特に無いでしょう。
当事者の視点は主観的で客観的正確性が~という話も、初心者ならあまり気にしなくても問題ありません。

ただし、戦記の場合は筆者によって読みやすさがかなりまちまちです。巷では階級が上がるごとに文章の読みやすさが変わるという噂があるようですが、必ずしもそうとは限りません。
これも事前に評判を調べておくか、幾つか試し読みして自分にあったものを探すのがベターです。


旧軍戦車の場合の戦記物のお勧めは殆どが光文社NF文庫にて出版されているので比較的安価で買える物が多く、懐が寒くなりがちな学生の皆さんでも手軽に手に取れるものが多いです。

その内の一つが「戦車隊よもやま物語」です。これは旧軍戦車の戦記物の中でも鉄板の一つであると言えます。


戦車隊よもやま物語―部隊創設から実戦まで (光人社NF文庫)戦車隊よもやま物語―部隊創設から実戦まで (光人社NF文庫)
(2004/11)
寺本 弘

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「よもやま」の言葉の指す通り勇ましい戦闘体験だけではなく、戦場での戦車兵たちの日常や戦車兵達の何気ない会話などにも焦点を当てた一冊となっており、恐らく戦記物の中では一番読みやすい本ではないかなと考えるほどです。

その他で読みやすい本だと他には太平洋戦線緒戦のマレー快進撃で有名な島田豊作氏の著作「サムライ戦車隊長」や、逆に末期フィリピン戦での戦車隊の苦戦と苦悩を記した「わが戦車隊ルソンに消えるとも」などがあります。


サムライ戦車隊長―島田戦車隊奮戦す (光人社NF文庫)サムライ戦車隊長―島田戦車隊奮戦す (光人社NF文庫)
(2010/07)
島田 豊作

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わが戦車隊ルソンに消えるとも―戦車隊戦記 (光人社NF文庫)わが戦車隊ルソンに消えるとも―戦車隊戦記 (光人社NF文庫)
(2014/01/31)
「丸」編集部

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見ての通りどれもこれも安いので、出来るだけ消費を抑えたい人はここらへんからじっくり攻めていく算段でどうでしょうか?





最後は「評論」についての解説になります。
まあ名の通り一つのテーマについて論説がまとめられてる本なわけですが、ぶっちゃけ、この辺りで初心者向けの本と言うのは微妙なラインです。
基本的には少し本を読み進めた人向けの本が多いです。

しかし、たまに「新書」「ビジネス書」の体裁をしたガチガチの軍事評論本(例:「日本軍と日本兵」)が出ていることがあり、その類の本はサラリーマン向けに本を作ってることもあり分かりやすく読めるかと思います。

旧軍戦車での評論本と言うと、正直評論に入れていいのかどうか微妙なんですが「激闘戦車戦」は初心者にもお勧めの本です。
日本での戦車が活躍した激戦を各エピソードに合わせて紹介しており、これも旧軍戦車の戦史を分かりやすく学べる良書だと言えるでしょう。


激闘戦車戦―鋼鉄のエース列伝 (光人社NF文庫)激闘戦車戦―鋼鉄のエース列伝 (光人社NF文庫)
(1999/09)
土門 周平、入江 忠国 他

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あと、旧軍戦車の本ではないのですが、評論本だと『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」』と「日本軍と日本兵」は個人的にお勧め出来る良書であると思います。


米軍が恐れた「卑怯な日本軍」―帝国陸軍戦法マニュアルのすべて米軍が恐れた「卑怯な日本軍」―帝国陸軍戦法マニュアルのすべて
(2012/07)
一ノ瀬 俊也

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日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)
(2014/01/17)
一ノ瀬 俊也

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日本軍について分析した米軍のマニュアルや当時の日本軍の教本などを多角的に分析し、当時の日本軍の特徴や欠点を炙りだし、性格にまとめている今までになかったタイプの日本軍本です。
戦車についての記述は「日本軍と日本兵」にちょろっとしか出てこないのですが、暇な時にでも合わせて買っておくと幸せになれるかもしれません。





今回は「ミリタリーという分野で覚えておいて欲しい心構え」と「最初に読んでおきたい本」の2つについて紹介しました。
これ以外にも初心者に話しておきたい大事なことはたくさんあるんですが、全てを書くととんでもない長さになってしまうのでここで一端区切らせていただきます。

次回は「知識の覚え方」と「大事な基礎学習」について解説をしていく予定ですが、ブログの更新は恐らく最低でも1ヶ月以上はかかってしまうので、次回更新は期待せずに待っていただけれると幸いです。
どうしても次の内容が簡単にでも知りたいという方は、Twitterで私に直接問いかけていただけると恐らく一番早いです。

それではまた次回に!

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プロフィール

Nyarlathotep_44

Author:Nyarlathotep_44
ただの旧軍戦車ファン
ついでに個人サークル「カダス戦車博物館」のサークル主も兼ねる

読みにくい記事ばかりなのは仕様です、申し訳ありません。

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