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『今更聞けない……』初心者向け「楽しいミリタリーの学び方」講座 第二回

久方ぶりのブログ更新で申し訳ありません。
第一回目からもう1年以上経過していますが、ようやく第二回目に進みます。
遅筆なのは悪い癖だと思ってはいるものの、染み付いた癖はなかなか治らないものなのが悲しいところですか。

しかし1年前と比べても昨今のミリタリーブームは幾分かは安定したものではあるものの、一向に衰えることもなく続いているのでただただ驚くばかりです。
界隈に新規参入する人も増えていることを私のTwitterのフォロアーでも確認することが出来ますが、その中の大多数は学生の方が多いように見受けられます。

私もそうだったので共感できる部分は少しありますが、学生の方は資金が乏しい反面意欲は高く、得てして十分な下積みを得ないままに結果などの「ひとつ先の視点」に先走りがちです。
たかが趣味、どのようにやっても個人の勝手……と言われれば黙るしかありませんが「学問に王道なし」の言のとおり、歯抜けの状態で覚えた「情報」は大やけどの元になります。

自分を取り巻く環境が良ければ小さな失敗を重ね、大きく成長出来ることも出来るでしょうが(現に私の環境がこれそのものでした)そんなものは例外中の例外。
大抵はとあるきっかけで大炎上を起こし、そのまま消えていくしかない状況に追い込まれた人しか見たことがありません。

「炎上なんてまっぴらだ!」
今回はそんなせっかちな学生の方向けに、幾つか覚えておきたい小さなアドバイスを紹介するところから始めていきましょう。
学生でない方も「自分は大丈夫だ」と思う方も改めて思い返して、自分はせっかちでないか考えながら見ていってくださいね。








ステップ2:一番大事なのは基礎学習の反復練習


題名を見て「基礎学習が大事だ、なんてんなもん分かってるわ!それに前回にも同じことを散々言ってたじゃないか!」と憤る学生もいるかもしれませんが、ちょっと待って。基礎学習はなにもミリタリーのことだけとは限らないのです。

はやる気持ちを抑え、ひとまず胸に手を当てて学校のことを思い出してください。あなたは今日、先生に「し」や「か」で始まる二文字の何かを貰いませんでしたか?或いはその二つの「先生からの貰い物」の期限が明日や明後日まで近づいてはいませんか?そしてあなたは今、その「貰い物」を投げ出したままミリタリー雑誌や本に没頭していませんか?

思い当たる方も思い当たらない方も、正直に手を挙げなくても大丈夫ですが、宿題や課題を放り出してまでミリタリーに没頭するのはあまり感心した行為とは言えません。趣味に没頭するのは素晴らしいことですが、それは別に学業を疎かにしていいという意味では無いわけです。

「でも勉強はつまらなくて大嫌い?」
結構、では次の一文を読めば勉強に取り組みたくなって仕方がなくなりますよ!
その言葉は何かといえば……

『すべての道はローマに通ず』

……要は「全ての学校の勉強はミリタリーを学ぶのに役立つ」ということです。
これだけ聞くと「勿体ぶってそれかよ」と肩すかしな人もいるかもしれませんが、学校の宿題も立派な「基礎学習の反復練習」です
今までに小中高大、全ての学校でいろいろな学問を学んでいると思いますが、これらすべての学問はあなたが趣味として学びたいミリタリーのどの分野でも活かすことが出来ます。

例えば国語では、古文はそのまま昔の書籍の読み方に、現代語でもしっかりものの内容を捉えて要約し、うまくまとめるやり方を学べます。英語は日本の軍事について学ぶ際にも、相手の史料をクロスチェックするのに必須です。地理が詳しければ当時の回想録を読んでいても時系列をすんなり追う事ができますし、戦跡をめぐる際にも役立ちます。政治・歴史などの分かりやすい勉学だけでなく、一見役立ちそうにない芸術や音楽も戦時の文化を追うのに心強い力になってくれます。

学問を通して得た知識は自分を裏切ることはありません。むしろ、一分野のミリタリーを学ぶときに今まで学んだ全ての学問が力になってくれるのです。
逆を言えば、日々の基礎学習が出来ていなかった人はミリタリーという分野においても、きちんと学習を積んだ人と比べて大きなハンデを貰うことになります

例えば私は英語が昔から出来なくて、今でも簡単な英文が読めないほど苦手です。昔は「英語なぞ読めなくても困らないだろう……」と高をくくっていたときもありましたが、今になって英語が読めないことで太平洋戦線における米軍・英軍の戦闘報告や海外史料がほぼ読めず、大変困っているのが現状です。

大人になってから勉強しようと思っても日々の生活に忙殺され、なかなか勉強をやり直そうとする機会に恵まれませんし、そもそもある意味では二度手間でしかありません。
それを避けるためにも、今学校で教えてくれる勉強は今すべて覚えるつもりで頑張る必要があるわけです。

というわけで今宿題をサボってベッドに寝っ転がりながらこのブログを読んでいるそこの学生のあなた、今すぐ宿題をやりましょう。宿題が終わるまでは楽しいミリタリーの時間はおあずけです。









「基礎学習の反復練習」はなにも学校の勉強だけに終わりません。ミリタリーを学ぶときでも繰り返しそれを行うことが大事です。
例えばあなたの部屋を見返してみて、私が紹介した本でも自分で買った本でもなんでもいいので、ミリタリーを学ぶために買った本を見て思い返してみてください。
その本、きちんと隅々まで目を通したと本当に言えますか?一度さらっと読んだだけで本棚に閉まっていませんか?

一度本を読むだけでは、なかなか「内容を覚えた」と言い切れません。人間の記憶は存外適当なもので、覚えてることと人から聞くことが妙に食い違っているのでよくよく調べればただの記憶違いだった、などということが頻繁に起こります。
それを避けるためにも、本を一度読むだけで終わらせず、内容をある程度覚えきるために何度も繰り返し読む必要があります。

しかし、ただ同じ本を繰り返し読むのは退屈でしょうがないでしょうし、何より「ダラダラページを捲る行為」に成り果てて、内容が右から左へ流れるだけ……なんてことになりかねません。
そこで大事なのが次のステップです。


ステップ3:内容と感想を短く簡潔にまとめて書こう


人に見せようと見せなかろうと、書くのは学習ノートでもブログでもTwitterでもチラシの裏でも構いません。絶対に書きましょう
何故書くのかといえば、読んだ内容を書くことによって脳が内容の反復練習を行い、より深く記憶に刻み込まれるためです。
こう言うと「紙とペンで書く必要があるのでは」と思う人がいるかもしれませんが、ペンとキーボードの違いは記憶に刻みこむ深さのちょっとした違い程度なので、あまり気にする必要はありません。
まずはガンガン書くことが重要です。紙とペンにこだわってめんどくさがってしまう方が問題なので、出力装置の問題はあまり気にせずに行きましょう。

ただ、いくら他人に見せなくてもいいと言っても内容が「読んだ。面白かった。」だけで終わってはいけません。
極端な話、後で自分が記憶喪失になったとしても、感想を読み返した時に「なるほど、これはこういう内容なのね」と感心出来る内容にまとめあげる必要があります。
きちんと分かりやすい文章を心がけましょう。

また、ただ本の内容をコピペだけして長い文章を書いてもいけません。それは上で書いた「ダラダラとページを捲る行為」と同じ「ダラダラと手を動かしているだけの作業」なので、いい形で知識が自分に身につくことはまず無いでしょう。

しかし、きちんとした内容を作る必要があるからと言って読書感想文や論文の形式にこだわる必要もありません。まずは自分が書きやすく読みやすいだけの内容を目指してください。
オススメは「自分に向けての解説文を作る」ことです。

いきなり自分向けの解説文を作れ、と言われてもピンと来ないかもしれません。
というわけで、私の昔のTwitterでのレビュー・まとめの一部を見本として下記に置いておきます(別リンクで開きます)

「丸」2013年5月号特集「和製ヤークトティーガー 重砲戦車『ホリⅡ型』」レビュー

レビュー:「月刊グランドパワー 2013年8月号 日本陸軍八九式中戦車」

これらは他人向けのレビューを装いつつ、実のところ自分が内容をきちんと記憶しているために書き記し、まとめているものでもあったりします。実際これを繰り返したおかげで、チト車などの車輌はだいぶ忘れっぽい私でもかなりの内容を覚えている点が多いです。
とりあえず自分さえわかればこれだけ文体が雑でも問題ないので、まずは書いてまとめ上げることを心がけてください。








本来はここまでで終わりなのですが、最後は最近多くなってきて懸念していることなので追記しておきます。


ステップ4:一次史料は読まない


ここで言う「一次史料」とは「当時の人間によって作られた書類・教範・その他文書」を指します。
これらの一次史料は、昔はそういうものが保管されている場所に行くか、自分で買うかしないと読めないものばかりでしたが、最近ではインターネットを使えば家にいながら手軽に読めるものとなりました。

しかし、これらの「一次史料」は絶対読んではいけません
少なくとも「なんで読んだらダメなの?」とか「俺らだけ読んだら駄目なんてずるい!」と思ううちは絶対に正しく読めません
何故かという問に簡潔に応えるならば「一次史料」というのは、上の説明は正確に言えば不正解であり、正しく言い直せば「当時の人間によって(何らかの意図をもって組織を動かすために)作られた文書」となります。

一方の視点でのみ書かれた文書というのはクロスチェックという概念そのものがなく、そもそも敵国の情報などは正確な資料が手に入るとも限らないので主観でのみ書かれており、極めて不正確な記述が散見されます
そのうえ、何らかの意図を持って組織を動かす必要がある以上、文書は例え当事者のことであろうとも、必ずしも正しいことが書かれているとは限りません

それらを読み解くには史料に対しての正しいバックボーンを理解しておくことが大前提であり、そのうえでなお大量の「情報」でなく「知識」が必須となります。

それらが足りないうちでは、例え読んだところで必ずと言っていいほど「一次史料」に振り回されます
つまり、一次史料を読み間違えて実状とはかけ離れた「意図的に作りこまれた虚像」を信じこむことになるわけです。
個人が信じこむだけなら別に個人の勝手なのでしょうが、それを元に大多数に間違いを振りまかれると流石に私もたまったものじゃありません。

読めない一次史料は、間違いを振りまく大元になるのです







最後はいささか初心者には手厳しい話になってしまいましたが、恐らく殆どの初心者は何を言っているのかちんぷんかんぷんな話になったかもしれません。
わからなかった人のために一言でまとめると、結局のところはいずれも「はやる気持ちを抑える」で集約されます。

はやる気持ちを抑えて勉強をサボらずやる、はやる気持ちを抑えて持ってる本を読み返して感想をまとめる、はやる気持ちを抑えて一次史料に走らない……
「はやる気持ちを抑える」ことは、初心者で貪欲に知識を欲している今だからこそ大事なことでもあるのです。
急がば廻れ」の言葉の通り、たくさんの事を知りたいのなら、今は一歩一歩と下積みを重ねていくことが一番大事なステップなのです。


今回は殆ど教訓で終わってしまいましたが、次回以降はその分新しい書籍紹介を含めた、具体的な「学び方」の話を中心に行うつもりです。むしろこれからは恐らくそんな話ばかりです。
そういう意味では、抽象的な話は最初だからこそ必要な話であって、どうしても逃れられない話なわけですね。

次回も更新日は未定ではありますが、今回こそはもっと早いうちに更新したいとは考えていますので、期待せずに気長に待っていただけると幸いですという身も蓋もない言葉で今回の記事は締めくくりたいと思います。お後がよろしいようで。

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